サイド4残骸から姿を現したワッケイン大佐率いる第3艦隊は、まずパブリク戦闘艇の部隊を出撃させた。その目的は、ミノフスキー粒子を利用したビーム撹乱幕を敷設してソロモンのビーム攻撃を無効化することだった。パブリク部隊は、要塞の対空砲火とガトル戦闘爆撃機の迎撃に晒されて多くの撃墜機を出しながらもビーム撹乱幕の敷設に成功した。続けてワッケイン大佐はMS部隊を艦隊前面に展開して防衛ラインに突入する構えを見せ、対するソロモン要塞司令官ドズル・ザビもMS部隊を出撃させた。
ミノフスキー粒子の影響でレーダーが妨害される中、第3艦隊の艦艇数の少なさから囮部隊の可能性を察知したドズルは、索敵機を飛ばして敵本隊の発見に全力を挙げていたが、サイド4方向で繰り広げられているMS戦も激しさを増していた。ドズルがこの方面の決着をつけるべくMS部隊の集中投入を決断したことから、機数には諸説あるが少なくとも両軍合わせて1千機以上のMSが宇宙空間で入り乱れて戦う大規模MS戦が発生した。これは取り分け技量未熟な者が多い連邦側には大きな試練となったが、あらかじめ指導されていた三機一体の行動方針に助けられてそれなりに善戦していた。ジオン側の主力MSはザクIIとリックドムであり、連邦側はジムとボールであった。
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