2016年3月9日 更新
ただの足裏マッサージじゃない!リフレクソロジーの5つの効果
紀元前から伝わるリフレ!足裏の反射区刺激で全身の健康を促進
古くは紀元前からすでにエジプトやインド、中国で行われていたリフレクソロジー。ただの足裏マッサージと思っている人も多いかもしれませんが、実は全くの別物です。「反射療法」「反射学」とも呼ばれるリフレは、足の反射区を手指で刺激し、体の各部位に反射させるもの。これによって、さまざまな驚くべき健康効果をもたらします。専用サロンはもちろん、反射区と反応部位、施術方法を覚えれば、自宅でもできるのでおすすめです。
■リフレクソロジーとは
リフレクソロジーは「リフレ」と呼ばれることも多く、耳にしたことがある人は多いでしょう。「REFLEX」(反射)と「OLOGY」(学問)を合わせた造語であり、反射療法や反射学のことを指します。起源は定かではありませんが、紀元前2300年頃、足揉みや手揉みなどを行っていたとみられる壁画が残っているということです。このことから、長い歴史を持つものだと言えるでしょう。
このリフレクソロジーは名前の通り、体の各部位に反応する足裏や足の反射点を、ハンド(=手指)によって押したりさすったりし、全身に反射させて健康効果を引き出すというものです。そのため、足裏マッサージや足つぼの刺激とは、考え方や得られる効果が全く異なります。
■反射区と反応部位
施術の方法は、手を使ったハンドマッサージによるもの。体の各臓器や器官に反応する足裏の反射区を、直接押したりさすったりします。主な反射区と反応部位、マッサージの方法は次の通りです。
・土踏まずの中央からかかとまで親指を滑らせる
腎臓、輸尿管、膀胱など老廃物の排出に関わる反射区
・第1趾から第2趾の間を親指で半円を描くように滑らせる
甲状腺、代謝に関わる反射区
・第2趾の付け根を小指側までしごくように押し広げる
肺、肩に関わる反射区
・土踏まずの上部で円を描くように刺激
胃、腎臓、十二指腸などの消化器官に関わる反射区
・かかとのふちを人差し指で刺激
生殖器に関わる反射区
・くるぶしとかかとの中心を親指で円を描く
子宮、卵巣など婦人科系に関わる反射区
これらの他にも、細かく体の部位別の反射区があります。
■リフレクソロジーで得られる5つの効果
最後に、リフレクソロジーで得られる具体的な効果を5つご紹介しておきましょう。
1)器官と臓器の機能活性
胃や肝臓、腎臓などの弱っている臓器の機能を改善します。
2)リンパや血液の流れを改善
滞った血液やリンパの流れをよくすることで免疫力がアップ。むくみを取り除き、疲労回復が期待できます。
3)リラグゼーション効果
痛みのない施術のため、心身をリラックスさせることができます。
4)ホルモンバランスの正常化
乱れたホルモンバランスを調整し、自律神経失調症によるうつや月経前症候群を緩和します。
5)鎮痛作用
優しくなでることで痛みの感覚を遮断します。また、脳内物質である「エンドルフィン」の分泌を促進し痛みを緩和してくれます。
◆執筆:青島 幹子