2016年3月8日 更新
鼻の角栓の正体はたんぱく質!酵素とビタミンC誘導体で撃退しよう!
鼻パックより酵素洗顔!鼻の角質はたんぱく質の分解がポイント
角質と聞くと、肌トラブルや肌のくすみを招く不要なものというイメージが持たれがちです。しかし、だからといって取り過ぎるのもいけません。角質には肌のバリア機能のほか、水分を守ってくれる大切な役割があるのです。これは、顔の中で最も角質が気になる鼻も同様。鼻の角質は皮脂と混ざって“角栓”になり、間違ったケアではうまく除去できません。頑固な角栓になる前にしっかり角質ケアすることで、くすみのないキレイな鼻を目指しましょう。
■角質とは
角質とは、皮膚の一番上の表皮部分です。ケラチンというたんぱく質で構成されており、たくさんの細胞が何層にも積み重なったもので、それらを「角質層」と呼んでいます。厚みは0.002mm。かなり薄いものの、外界の刺激から肌を守るバリア機能や、水分の蒸発を防ぐ機能を持っています。
角質は古くなると自然に剥がれ落ち、細胞がどんどん生まれ変わります。これを「ターンオーバー」と呼び、この生まれ変わりがうまくいっている肌はしっとりと潤い、しわやシミができにくい理想的な肌といえるでしょう。しかしターンオーバーがうまくいっていない場合、本来なら剥がれ落ちるはずの古い角質がいつまでも表皮に残ったままとなります。これが肌の透明感をなくし、くすみやシミの原因になるのです。
古くなった角質は、不要なものだといえるでしょう。しかし、取り去るべきはは余分な角質だけです。取り過ぎは肌トラブルの原因になるので、あくまでも角質除去は余分なものだけにとどめましょう。
■鼻の角質
角質の中でも、鼻の場合は他の部位と異なり、放っておくと毛穴に詰まり「角栓」というものになります。もちろん他の部位にもできますが、鼻の毛穴は深く皮脂も出やすく、また顔の真ん中で白く詰まった毛穴が目立つため、周囲から目立ちやすいのです。
角栓の70%は古くなった角質で、毛穴から出た皮脂と混ざって毛穴を詰まらせます。角栓は無理やり押し出したり、ゴシゴシとこすったりしてしまうと、余計に防衛機能が働いてしまいます。そして、さらに角栓を生み出してしまうといわれる大変やっかいなものです。
■鼻の角質ケアの方法
鼻の角栓は古い角質と皮脂が混ざったもので、普段のクレンジングや洗顔では除去できません。貼ってはがすタイプの毛穴パックは手軽ですが、思った以上に強い刺激がある他、強力な粘着が本来なら必要な角質まで取り去ってしまう恐れがあります。そこで、次のように安全で効果的な鼻の角質ケアの方法を行いましょう。
・酵素洗顔
たんぱく質である角質は、酵素によって分解されます。そのため、酵素配合の洗顔料を使うことで除去しやすくなるでしょう。さらに肌が柔らかくなり、角栓の予防にもつながります。
・ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、過剰な皮脂の分泌を抑えてくれるだけではなく、ターンオーバーを促進して古い角質を溜まりにくくしてくれます。また、ビタミンC誘導体配合のスキンケアは、美白やアンチエイジングも期待できるのでしょう。
◆執筆:青島 幹子