2016年3月2日 更新
夜の冷えは美容の大敵!?足元から温めて、寝ている間も温活!
冬になると、手足の冷えがつらくて眠れない
寒い冬の夜は、温かい布団にくるまってぐっすりと休みたい。けれど、いくら布団を重ねても冷え切った体は温まってくれない…なんてことはありませんか? 特に手足などの末端は、いつまでも冷えたままでつらいという声が多く聞かれます。寝つきが悪かったり、ひどいときは足先が痛くなって夜中にたびたび目が覚め、眠りが浅くなってしまうことも…。ただでさえ肌へのダメージが多い季節なのに、いつもより肌荒れやくすみ、体のむくみやだるさを感じるようになってきたら、それは就寝中の冷えが原因かも!?
夜の冷えってどういうこと?
冬の冷えは、性別や年代により症状はさまざま。しかしその原因の多くには、自律神経の乱れが大きく関係しているといわれています。さまざまな働きをもつ自律神経ですが、体温調節機能もそのひとつ。人は夜になると副交感神経が優位に働きます。体温を上げて血行が良くなることで、温かい血液を体のすみずみまで運び、その熱を皮膚から放出することで緊張がほぐれて眠りにつきます。そのためスムーズな眠りには就寝前の体温調節がとても重要なのです。
ところが自律神経のバランスが崩れると、夜になっても交感神経が強く働いたままになります。すると体は緊張を続けて血管が収縮し、血流が滞り、全体の冷えへとつながります。すると冷えた肉体を守ろうとして血液はカラダの中心に集まってしまい、手足などの末端の血行が悪化してしまうと考えられます。血液は栄養と同時に熱も運んでいるため、血行が悪くなれば末端が冷えるのは当然といえるかも。特に足は心臓から最も遠い場所なので、冷えが強く現れてしまうのです。
血行が悪い→手足が冷える→眠りの質が低下→ストレスで自律神経の乱れに拍車、という悪循環に陥ってしまうと、肌のターンオーバーが乱れて代謝が悪くなり、疲れが取れずに体調不良にもつながってしまいます。
就寝時の足温活で、冷えよサラバ!
自律神経のバランスを整えるには、まずは規則正しい生活が基本。その上で、質の良い睡眠をとるために体を温めて血行を良くし、副交感神経をうまく働かせることが快眠につながります。夜に体を温めると聞いて真っ先に思い浮かぶのは、入浴でしょう。深い睡眠には就寝直前、スムーズな寝つきには就寝2~3時間前の入浴が理想と厚労省も発表しています。
さらに就寝中も血行の良い状態を保つために、冷えやすい足先に靴下をはいて、ぽかぽかの温かさをキープしましょう!「寝る時に、靴下は欠かせない人ですか?」というアンケートを全国320名の女性に行ったところ、「35.3%」と、約3人に1人が就寝時に靴下を着用しているとの回答でした。これは今やメジャーな冷え取り方法のひとつとなっています。
また、「寝る時の靴下の履き方を具体的に教えてください」という問いでは、「1枚ばき」という回答が最も多かったものの、2~4枚の重ねばきや、締めつけない靴下、もこもこ・ふわふわの靴下、5本指靴下などのこだわり派の回答も多く見られました。
就寝時の靴下履きは、特別なグッズも必要なく気軽にスタートでき、無理せず続けられることがポイントなのかもしれません。眠りの質にこだわるなら、血行を妨げないゆるさで、吸湿性が高く蒸れない素材の靴下がおすすめです。血行が良くなると皮膚のすみずみまで栄養や熱がゆきわたり、新陳代謝がスムーズになって、肌ツヤの改善も期待できます!
冷え性を卒業するための第一歩として、今日から夜の足温活を始めてみませんか?
執筆:橘あゆみ